「小笠原の母島で作られた折田さんの檸檬シフォン！」が昨日まで行われたおうめマルシェから登場しています。
青梅から直線距離で1,000㎞。
小笠原諸島の中の母島に「折田」さんという方がいらっしゃいます。
太平洋戦争が終わり、実家のあった母島に帰られた折田さん。亜熱帯のこの土地を折田さんは自力で開墾していったそうデス。
植えたのはカカオと檸檬。
「そもそもこの土地を開墾できるのか？できるわけない」
「小笠原でカカオは育たない」
「無農薬のレモンなんてできるわけがない」
周囲からはそう言われ続けたそうデス。
言われ続けながら、1つ1つ折田さんは実現されていきました。今では500本のカカオの木に、カカオが実り、ぼくが想像するようなあの楕円というよりまあるい、そして緑の檸檬たちが木につらなっているそうデス。
そう！無農薬の檸檬がこんなところにあるなんて！
檸檬ってさ～、農薬たくさん使って育てるイメージがあるじゃない。
実際スーパーで売っている檸檬は基本そうだし、その上つるつるピカピカしてるじゃない？ワックスでね。
だから、実は食べれても皮はちっと危険なんだよね～。
檸檬シフォンはとてもとても興味はあったけど、香りを出すためには皮のピールをどうしても使いたくて、だから断念していたのデス。
それがつながった！
つながったのは大柳にあるチョコレート工房「ZEN」を運営する古民家コミュニティ「寓」さんのおかげで。
小笠原に行くには週に一度しかない船便で行くしかなくて、しかも24時間かかるそうですが。。。チョコレート工房「ZEN」でビーントゥバーチョコを作ってる寓さんとしては「国産カカオ農場」を
見に行かなくてはならない！って1週間かけて行っちゃったんだって。
母島の折田さんのところへ。
相変わらずの行動力デスワ。。。
特に観光するわけでもなく、折田さんのところに泊まり込んで、カカオ農場の手伝いをしてきたんだって。
ビーントゥバーチョコを作るためにそこまでやる人いるかね？ホント。
しかも楽しかったそうだ。。。
しかも、カカオ農場は契約農場だから、寓さんはカカオ買えないんだってさ～。相変わらず行動原理がオモシロイ人たちデス。
んで、その際に折田さんが無農薬で。。。てか、写真を見ると自然農法なんじゃないの？って感じで檸檬を作っていることも聞きつけて、
「実ったら送ってね！」
って約束したんだって。
その檸檬が段ボール一杯送られてきてね。そこからおすそ分けをもらったのデス。ちゃんちき堂。
そりゃ、作ってみないといけないでしょ！皮まで使える檸檬だもん！
絞るとすっごい果汁。1個でシフォン2ホール分の水分が取れるんだよ。試作の時はそれに皮を細かく刻んで入れ込んで焼いてみました。
そしたら。。。
オーブンから出した瞬間に檸檬の爽やかな香りが漂うの！
酸味って熱に弱いからどうかなぁって思ってたけど、ちゃんと残ってくれた。ほんのりと。
そして、ピールがアクセントにやっぱなるネ！
「これは行けるよ！」
って寓さんに報告したら、折田さんとつないでいただいて、段ボール一箱の檸檬をいただけたのデス！
さらに！
檸檬の皮は香りとともに苦みも強いんだけど、寓さんが5日もかけて煮込み続けて本格的なピールを作ってくれることになったのデス。
そのピールを試食してみると「これはうまいネ！」って味になってて～。
これでさらに檸檬シフォンの完成度が上がることになりました。
ありがたや。。。
なので、11月から季節限定！「小笠原の母島で作られた折田さんの
檸檬シフォン！」が登場しますヨ。
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