先日。久しぶりに仲町の定食屋「けんちゃん」に行った時のこと。
エビフライを食べてたら入ってきたお客さんは御岳のA-yardのだいごさんだった。
ラフティングでお世話になったことが3回くらい?あったけど、あんまり話したことなかったから挨拶して奥さんとランチを食べてたら
「お二人って時間ないですか?」
「む?」
「今度ダッキーっていうのをはじめようと思って、そのモニターを探してるんですよ」
「らっきー?」
「いや、ダッキー」
聞けばラフティングのボートみたいなゴムボートらしいんだけど、二人乗りのゴムボート。ラフティングはスタッフの人が舵取りしてくれるけど、ダッキーは自分達で川をくだらなきゃいけない。でも、カヤックみたいにいきなり初心者が乗るのは難しいものに比べると沈まないし、水も入らないし、強度もあって。
そんなのを今年はじめてみようとしていて、だいごさんが頭の中で描いているイメージでいけるかどうかを試してみたいんだそうだ。
「でも、ぼく全然運動神経とかよくないですヨ?」
「モニターとして最高ッス!」
きら~んとした笑顔とガッツポーズと共に言われ~。ちょっと複雑?
でも
「やりた~い」
と人見知りでインドアだと思ったらやたらアクティブな奥さんにも背中を押され、ダッキー挑戦することになったのデス。
そして、定休日の木曜日の朝8:30につきました!A-yard!
最初は喫茶室?で珈琲ご馳走になりながら、だいごさん、マウンガの店長さん、奥さん、ぼくで今日の予定のミーティング&雑談。
「これ書いてください」
「死んでも文句いわない的なやつですか?」
「そうそう」
なんてたわいもない話をしながら、今日一日の予定を説明してもらいました。あ、ちなみにぼくが書いてるからこんな感じだけどだいごさんは西の人っぽい感じの話し方ネ。
まずはダッキー自体の扱い方をしっかり体験しようと午前中は白丸湖。
午後は御岳に帰ってきて、午前中の出来次第でコースが松竹梅って感じで用意されてるってことでした。予定は竹なんだって。あれ?御岳のあそこからってケッコウ岩あったような。。。川が波立って白くなってたような。。。
「そうそう、ケッコウ大変だと思いマス」
「でも、大丈夫デス!」
きら~ん。笑顔。
だいごさんのこの無邪気な笑顔ってどうもいたずら小僧を印象させる。。。大丈夫なんだろうか。。。
なんて、不安を抱えつつ、白丸湖に移動しました。
この日はあったかくてさ~。
太陽が出ててさ~。
白丸湖ふか~いみどり。えめらるどぐりーんって言うの?でも、濃淡があってとってもきれいだった。
「じゃあ、まずは二人で向こう岸の岩まで行って帰ってきてください」
「いえ~い」
「がんばろ~」
ってスタートしたけど、なんていうの?観光地にある手漕ぎボートってあるじゃない?なんかあんな感じじゃないの。水の上に乗っかってる?って感じでちょっとしたことでふわ~、ふわ~と右左。そして一回転。
「うわなかなか難しいぞこれ!」
となんとか帰ってきた二人。
「お見事!」
だいごさんはさ、ほめ上手なんだよね。とりあえず「きら~ん」笑顔で褒めてくれるからなんだかいい気になっちゃう。そのいい気になったところで
「じゃあ、次はこうしてみましょう」
「あれこれあれこれ」
って3つ4つポイントを教えてくれる。
「じゃあ、もう一回向こう岸まで~」
えっちらおっちらやってみると
「お、なんかまっすぐ進んでね?」
「お~」
とちょっとうまくなる。
うまくなると
「最高でした!」
ほんとかいな。。。
「じゃあ、次はこんな感じで」
「ふむふむ」
なんかね~。うまくなってるって感じが楽しい。
その前に、湖面の上にいることが新鮮だし、山や木々を見上げているのが気持ちいい。そして、ダッキーはなんかうまくこげた時に水面をすぅっと進むの。その感覚が気持ちいいし、新鮮。
「こりゃ楽しいかもなぁ」
「なんかここで満足しちゃうねぇ」
って湖面でリラックス。
「これなら渓流行けそうですね!」
「ホントッスか?」
「はい!」
きら~ん。
なんかいけそうな気になってきちゃうんだよねぇ。。。この笑顔。。。
そしてついに御岳の川に浮かんだダッキーにのりこんだのでした。
これがまた。。。
流れがちょっとあるだけでもう、全然湖とは別物!
「ちょっと川を横切ってみましょうか~」
それだけで大変!流されるわ、バウ(舳先)はゆらゆら。
ここでもまずはだいごさんからレクチャー&実践。
「川下が6時、川上が12時」
「ふむふむ」
「流れに入る角度が重要、こうやって」
おぉぉ!ほんとだ!
「そして一番大事なのははいさいど」
「え、はいさい、ど?沖縄ですか?」
「いやいや、ハイ・サイド」
みたいな感じでレクチャー受けて、きら~ん笑顔で
「そろそろいっちゃいますか!」
「は、はい!」
って出発しました。
湖面ではなんかひとつ技術を教えてもらうたびに、それを習得していく感じがすぐにアクションとして返ってくるからそれがすごく楽しかった。
でも、実際川の流れに入ったら
「こういう時はこうだから。。。」
なんて頭で考えてる間に岩はくるわ、流れにのまれるわ!なんだか反射的にできるだけのことして、先導してくれるだいごさんが作るラインになんとかついていく感じ。
でも、やっぱりその通りにはいけなくて岩でぼよ~ん。ざばざば。
そんなことをやってるうちに、なんで川の流れで下っているのに「漕ぐのか」の意味がわかってきたり。
ラインを決めて、二人で一生懸命漕いで、岩をかわした時の爽快感!
「いえ~い」
でも、つぎの難関でざば~ん。
身体も使うけど頭も使うね~。
後半はついに落ちたし!
岩にぶつかってだいごさんからの掛け声!
「ハイサイド!」
でかたっぽによって、なんとかやり過ごして
「ナイスハイサイド!」
「いえ~い」
って言ってたら岩に乗り上げておちたぁ。。。ざぶん。
流された~。
らっこちゃん。
がんばって登ろうとしてるのに
「はい笑って~」
きら~ん。笑顔。
途中で暖かくてあま~い珈琲もいただいて、予定の地点でゴールしました!
ダッキー楽しいわ。。。
ラフティングはやっぱり遊園地のジェットコースター的ナというか、乗っててコースやなんかはお任せで、落ちたりゆれたりを楽しんでだけれど、ダッキーは自分でなんか動かしているからうまくなってる感だったり、クリアした感じだったり、やっちゃった~感だったり全部が自分の中にある感じで楽しい。
そして、1つ1つちゃんと少しずつクリアできるように。
そして、意味がわかるようにわかりやすく「きら~ん笑顔」とともに説明してくれて、体験して少しコツをつかめるようにしてくれるプログラムだったりだいごさんだったりがいるから楽しい。
これはね~、ダッキー楽しいよ~。
いつからサービスインなのかな?
また、多摩川が盛り上がっちゃいそうな予感と共にダッキーを終えたのでした。
その後は少しA-yardでお話したりなんかして。
すでにぼく、とろ~んとしてきておりますが。。。
話してみたかったんだよネ。だいごさんと。
御岳はふる~い歴史ある場所。そして、多摩川は釣りや他のレジャーがある場所。
そこに新しく入ってきたよそ者たちが、ぼくからみるとイロイロあるんだろうけれど古い方々とも一緒になって街を盛り上げている感じがしていて。だいごさんはそのキーマンに思えていて。
みんながお互いを理解して、ルールを守って、でも楽しく。
そんな雰囲気を感じたんだなぁ。
ラフティングやカヤックで、そしてボルダリングやトレランやバイクで今では奥多摩、御岳、青梅に年間何万人もの人が来るようになってる。
すごい経済効果だけれど、それが街全体にいきわたることもやっぱり考えている人だった。
「青梅、御岳、奥多摩がもっともっとつながっていけたらって思って」
って語るだいごさんはステキな感じだった。
ぼくは人付き合いが苦手だから一人で始めて、やりたい人とやってくのが楽だけれど、こういう人が引っ張っていくならその流れの中に参加してもいいかなぁって思う一日でした。
それにしても!夕飯食べて、帰ってきたらでろ~んだったよ~。