最近、珈琲シフォンがなかなか焼けていませんでした。
珈琲豆がね。手に入らなかったのです。
沖縄で珈琲豆を作られている方から少量譲っていただいていたんですが、今年のあの台風たち。珈琲がぜんぜんとれなかったそうです。カフェをやられているんですが、自分のところでも厳しいとのことで。
でも、五字分のところの珈琲豆が採れてよかった。
でもでも、困っていたのです。
話は変わって、「ねじまき雲」さん。
ぼくが青梅でチキチキ5(リアカー)を引き始めた時にはすでに国分寺に移転されていたのです。
でも。。。どこに行っても
「ねじさん」
「ねじさん」
「ねじさん」
青梅の作家さんやちょっと変わった?感じの人達の間では伝説のお店のようで。
どんな人なんだろ~。
どんなお店なんだろ~。
ずっと思っていました。
「多分ね、いつか会うよ。ちゃんちき堂さんは」
って言われてて、じゃあそれを楽しみにしてようかなぁ。。。
ねじまき雲さんは何屋さんなんだろ?
カフェなのかな?
珈琲が大好きで、珈琲を追求されている方。
もともと青梅にあったお店では、今でもたま~に珈琲豆を焙煎するいい香がする時があります。
そして、たま~に営業してるんですね。知らんかったい。
それでね、こそっと行ってみたのです。
2ヶ月くらい前になるかなぁ。。。夜に。
ねじさん愛用の道具は銅板の蛙さんがいつもキープ。
そんな奥でやさしい笑顔で迎えてくれたのがねじさんでした。
やわらか~い。そんな感じのオーラのねじさんだったけど、珈琲を入れる瞬間に雰囲気が変わるのです。
張り詰めたような空気を身にまとって、淹れてくれる珈琲はなんだか一つの作品のようです。
ぼくはこんな珈琲飲んだことなかったなぁ。
濃くて、なんだか芳醇なお酒を飲んでいるようになるのです。
ちょっとびっくりしちゃって眠れなくなっちゃうくらいなのです。
でも、最近はなんだかぼぅっとできる珈琲なのです。
そんなねじさんが
「うちの豆使ってみますか?」
って言ってくれました。
ホントに?
それならぼくがんばっちゃいます。
毎週サンプルで豆をいただいてはシフォンを作ってみて持っていく日々。
「お、いいかも」
「ホント?」
「でも、もうちょっと濃くできますか?」
そりゃ難しいな。。。
ねじさんの珈琲豆はなんだかすごいのです。
メレンゲがどんどん消えていく!
時間との勝負。そしてより濃く作るには。。。
「お、パンチが効いてる」
「ホント?」
「こういう風に挽いたのはどうでしょう?」
こまか~いパウダーのような珈琲の粉。
最後に持っていった珈琲シフォンはなんだかね、シフォンではない気がします。
香も味も濃い。
ずっと口の中に珈琲が香り続ける感じの。
そして、なぜかとても甘い。
蜂蜜のように甘いシフォン。
そんなシフォンができました。
でもね、ちょっと普通には売れないのです。
個性が強すぎるシフォンなのです。
なので、かなり抑えた珈琲シフォン。ちゃんちき堂の珈琲シフォンはリニューアルして、マンデリン(珈琲)シフォンになりました。
それでも、今までとはぜんぜん違う、ねじさん家のマンデリンの味と香たっぷりのシフォン。
よかったら食べてみてください。
そして、あのシフォン。
ちょっと考えます。
違う形で登場する時が。。。来ると思うのです。
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