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不思議な行商体験の一日

一昨日、不思議な出来事がありました。

お昼頃に連絡をもらったんです。

「行商の体験をしてみたいんです」

「ん?」

「今から向かってもいいですか?」

その頃ぼくはリアカー(チキチキ5)で青梅から東青梅に向かっている最中でした。

「えぇ!?」

「あの、ちなみに今どこですか?」

「静岡です」

「えぇぇ!?」

無理でしょ。。。と思うよりも、わざわざ静岡から青梅に行商体験がしたくて来るなんて思うことがすげぇと思っちゃって。。。

「お、お待ちしています」

「ただ!青梅はずいぶんさびれてきているので行商体験って言っても、お客さんと触れ合うとかできないかもしれません!」

「大丈夫です!」

「じゃあお待ちしています!」

電話していたのはきょうこさんの火打屋本店。お昼ご飯にとホットサンドをお願いしている最中の出来事でした。

この静岡の方は前から行商体験に興味があって、お子さんたちに行商体験してみない?って話をしたら乗り気だったら連絡をしてくれたってことでした。

さて!それにしてもただ街を歩いてもらって終わりっていうのもなんだか申し訳ないぞ。てか、ほんとに来るんだろうか?いたずらとかじゃなく?まぁ、来なくてもただ歩き回っているだけのぼくにはあんま関係ないか。。。着ちゃったらどうしよ。。。

そう思いながら酢平☆さんの「6月ハウス」の前を通りかかったら、あ、酢平☆さんいた。

「今日、これからモール作りのワークショップやるんですよ~」

まぁ、そりゃいいじゃない。手作りリノベのこの古民家でそんな体験してなんてさ。ってことで事情を話すと爆笑。

「まだどうなるかわからないけど、ホントにいらっしゃって、やりたいって言ったら連れてきていい?」

「もちろ~ん」

ん~、快くOKをもらいました。でも、もう一個くらいなんかあった方が。。。あ!

チョコレート工房ZENを営む「寓」さんに連絡してみました。

事情を伝えると

「OK!」

「なんならご飯も食べていく?」

「聞いてみます!」

青梅って面白ければいいのさっていう腰の軽い人がとっても多い街なのかもしれません。。。

とりあえず2か所確保したからいいでしょって思ってcafeころんに向かっていたら電話がなりました。

「つきました!」

え、まじで?まだ1時間半しかたってないけど?いや、てか、ホントに来たぁ。

「cafeころんでお待ちしています!」

って、待っていたらいらっしゃったのはお母さんと高校生のお姉ちゃんと中学生の妹さん。

「この子達に行商体験させたくて~」

「本人たちもやりたい!って」

よくお話を聞いてみると、数日前から連絡していたそうで、メールに全然気が付かないぼく。。。すみません。

で、ようやく連絡がついて、その足でいらっしゃったそうです。なんてすごい行動力だ。。。

てっきり小学生の男の子とかだと思ったけど、こんな大きな姉妹とは。。。そしてスカートでえらい靴底厚いけど大丈夫なのかしらん?ま、本人が大丈夫ならいいか。

そして、体験って言っても街に人がいないのでホントに売れるかどうかわからないこと。

なので、ついでにリノベした古民家でモールづくりのワークショップがあったり、ビーントゥバーチョコ屋さんでチョコの試食や夕飯会なんかもできるんだけどどうですか?って話をしたら

「行きたい!」

と次女さん。お母さんにこにこ。おねえちゃんま、いいよって感じで決定しました。

ご飯も食べずにいらした3人がランチを注文して(この日のcafeはTENKEIさん。今日でいったんcafeを終わり9月から京都で杜氏体験に行くっていう強者cafe)、料理ができまで「ぼくらのひみつ基地」を案内しました。

ちょっと楽しそうにしてくれててよかった。

やっぱりおうめシネマの学校の椅子と机に反応するよね。中高生わ。

そして、食べてもらっている間にリアカー(チキチキ5)の準備して(品切れとかあったらかわいそうかなって思って)、酢平☆さんと寓さんに連絡して、さぁ出発デス!

あ、その前に。。。

行商体験だから行商の注意事項なんかをいくつか。

まずはリアカーちょっと駐車場で引いてみる体験。。。小学生でもひけるから大丈夫だと思うけど。。。あれ、意外とバランスとかとるの難しいんだね?

そして、シフォンの売り方、袋の詰め方、種類や値段。

「え~、覚えられない!」

「ま、一緒にいるから大丈夫だよ」

ってことで出発デス。

まずは妹さんからスタート。

お母さん映っていないでしょ?お母さんははるか後方で暖かく見守っているのデス。なんだかそのスタンスがステキだなぁ。。。とずっと思っていました。

すっごいリアカーが左右に振れて、上下にもがくがく。

「へ~こんなに揺れるもんなんだ」

不思議そうなお姉ちゃんに

「だって、自分以外の人がちゃんと引いてるの初めてみたんだ」

後ろのメニューもぶらんぶらん

「なるほど。。。だからたまに落とすのか。。。」

「え?」

「たまにメニュー落としちゃうんだけど、この辺で落とすと誰かが拾って届けてくれるんだよ」

「お~」

そうこうするうちについに表通りデス!

道が狭くなるとあっちこっちにがったんごっとん。

「多少ぶつけてもいいけど、車とかおうちにはぶつけないでね」

「は、は~い」

って、言ってたらなんとお客さん!

「何してるの?」

「行商体験なんです」

「まぁ、一個もらおうかしら」

「おぉ、お客さん!」

シフォンを二個買ってもらって

「あれ?いくらだっけ?」

「えっとお釣りは。。。」

お客さんも楽しんでくれました。

お母さんが

「ありがとうございます」

って言った?

「あ!忘れた!」

「次はがんばろ」

って話をしながら西分の交差点でお姉ちゃんに交代です。

やっぱり上下に振れる。。。へ~そうか、リアカーって意外と引くの難しいのかも?そんなの引いてるぼくって。。。ちょっと誇らしくなりました。

道も広くなって、看板建築の解説なんかもしていたら酢平☆さんの「6月ハウス」に到着です。

「ワークショップやる?」

「やりたい!」

ということでお二人がモールづくりのワークショップしている間、ぼくとお母さんは玄関に腰かけてぼけらっと。

ぼ~っと眺めていると姉妹でも選ぶ色とか全然違うんだなぁ。。。

そして、出来上がりも。1個1個で個性って出るんだなぁ。。。

1時間弱で完成!あれ?これ、どうやって持って帰るんだ?ってことで、リアカー(チキチキ5)の両脇に引っ掛けて再出発デス!あ、ここでもシフォンが売れたので、またも行商体験OK!

このまま寓さん向かってもいいけど、どうせなら路地とかも引いてみますか。

と思ってこんな雰囲気。

そして、ころんに戻って、そこからお姉ちゃんが坂道を下ります。

あれ?

「なんかすごいうまくなってない?引くの」

「なんか慣れてきたかも」

「お~、行商の才能あるんじゃない?」

笑ってたけど、あれは苦笑いだったのかもしれない。。。

角を曲がると。。。あ、いた。

この前、子猫が生まれたばかりだったの。お父さんとお話ししながら

「この子かいたい!」

「うちは無理だなぁ。。。」

ってひとしきり親子猫に遊んでもらって、再出発デス。

「ずっとこれやってるんですか?」

「そうだね~」

「人いないね」

「そうだね。。。」

「おうちの方でやってみたら?」

「あ、駅前とかすごい売れるかも!」

そう、なんかリアカーをひいてる姿に余裕が出てきた気がする。。。ホントに向いてるんじゃない?行商。

なんて思っていたら寓さんに到着です!

大家さんもいて、さっそくシフォンを買ってくれて~。

行商体験完璧にできたデショ!

その後はわいわいと夕食会がはじまって、途中でチョコの試食の話なんてしちゃうからチョコの試食会がはじまって、3人ともものすごいチョコ好きだったそうで楽しんで、悩んだ挙句にチョコも買っていただきました。

ありがとうございま~す。

ふんだんのご飯をおなか一杯食べて、かき氷まで体験して、大家さんのご厚意で駅まで送ってもらえることになりました。でも、今度はチョコのワークショップに来るって!

そりゃ、自分で作ったチョコは絶対もっとおいしいヨ。

車で帰っていく3人を見送りながら

「いやぁ不思議な一日だったなぁ」

って寓さんとちょこっと反省会?をして帰ってきました。

 

楽しんでもらえたかなぁ。。。静岡から遠路はるばる来てくれた甲斐があったらよかったんだけど。

ぼくは、なんとも唐突な不思議体験をさせてもらえて楽しかったデスヨ。

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