gente(ヘンテ)-人を通して障がいを識る。のvol.002を入荷しました。
いや、実はもうずっと置いてあるんだけど、ばたばたしてて紹介が遅れました。
今回は精神の障害と診断された男性、そしてその方が今働いている会社。「株式会社LORANS.」さんの紹介でした。
よかったら一度手に取って読んでいただけたらと思います。
ぼくは自分自身が「鬱」を患っていた。いやいる?のでちょっと読むのが辛かったデス。
特に取材対象となった男性の振り返りの間の記事が。
「確認」という行為。例えば家の鍵を閉めたのかが気になりすぎて何度も帰って確認して、それが怖くて、いやで、辛くて家から出れなくなる。覚えがあります。
そして、読んでいただきたいと思うのが、genteを読むと毎回思うことデス。
なにが「障害」で、なにが「特徴」で、なにが社会が引き起こす「障害」なのかということで。
もしかしたら「特徴」だったのかもしれない。
人よりストレスに弱いとか、人より几帳面だとかという。そして、それは人より感受性が強く、優しいということなのかもしれないし、丁寧ということなのかもしれない。
それが「障害」に変わるきっかけを引き起こしたのは、そして都度都度で「重篤化」するきっかけを作ったのはこの社会の在り様なんじゃないかといつも思うことデス。
彼が今働いている「株式会社LORANS.」さんという会社さんのポリシー、やっていること、やってきたこと、感じている違和感を読むにつれ、その想いが強くなります。
「自分とは違うこと」「自分が属する集団とは違うこと」に対して寛容であれるかどうか。
「違うこと」を肯定的に興味をもって接することができるかどうか。
あまりに「違うこと」を拒否するのではなく、横においておけるかどうか。
多様であることのベースなんじゃないかと思います。
「違う」ということで苦しむ人が少しだけ少なくなると、「違う」ことをなくして同じ顔、同じ服、同じ言葉、同じ価値観を要求するような圧力が少し薄まるんじゃないかと思います。
「違う」ことを誇れるような人が少しだけ増えると、なんとも予想できないハプニング、冒険のような日々もまたありだよねっていう許容が生まれるんじゃないかと思います。
aは正しくbは間違い。だから許容しない。
cは勝ちでdは負け。それでおしまい。
だけではなくなるといいなぁと、今、生き生きと生きているんであろう彼とその場を生み出している「株式会社LORANS.」さんの活動を読みながら思ったことデス。