未分類

チキチキ5との別れ

もう、おそらく5年も前になります。

一台のリアカーを買ってきて、それにシフォンをのっけて売ろうと決めたのは。

当時はちゃんちき堂をはじめてはいたけれど、うつ病はまだまだひどい時期で、外に出ることもできたりできなかったり。。。当時やっていたトレランの大会、ハセツネ本番で膝を壊してから病気は悪化して、そこから少しでも身体を動かしていかないと膝のリハビリにも、うつ病からの回復にも。。。と思っていた時期。

カインズホームで売っていたリアカーにノボリバタを立てられるようにしてもらって。

今でも覚えていますが一人で一生懸命シフォンを焼いて、カットして、さぁリアカーで出ようとしたら大雨が降ってきた初日。
そんなことにも当時のぼくの心は耐えきれなくて、数日落ち込んで動けなくなった。そんな時期でした。

しばらくして、気を取り直して、天気予報を何度も確認して、そして、奥さんにもついてきてもらって。。。
そうやってチキチキ5とのリアカー人生ははじまりました。

ちなみに「チキチキ5」って名前は四国の人がつけてくれました。
名前をつけるのが苦手なぼくは通販のお客さんや当時はブログを読んでくれていたみんなに「リアカーの名前募集」ってやったんですけど、集まってきた20個近くの名前の中から奥さんが5つに絞り込んで、その中から選んだのが「チキチキ5」でした。

最初は一日歩いても売れるのは2個とか。

3か月くらい、そんな日々が続いて、試しに青梅駅周辺に来た時にはじめて完売を経験しました。そして、イロンナ人に声をかけてもらって。

「やっぱりケーキをリアカーで売るなんて無理なのかもしれない。。。」
病気を抱えながら生きていくことに不安がいっぱいで鬱々としていたぼくに
「それでいいんだ」
って言ってもらえたような気持になったのを覚えています。

あれから5年経って、さらに寂しくなってきた青梅駅周辺。
でも、この街がぼくとチキチキ5のリアカー人生のスタートした場所。だからここで引き続けたくて、cafeころんからはじまる様々なことが生まれていきました。
チキチキ5とリアカー引き。それを始めていなかったらなかったことでした。

年月を重ねる中でチキチキ5はどんどん進化?変化?してき、国分寺まで往復50㎞の旅につき合わせたり、小菅までの46㎞の旅につき合わせたり。
数十年に一度の大雪の時には吹雪の中歩いたり。
迷い込んだ道の奥が階段で、引き返すのがめんどくさくてそのままがっちゃんがっちゃん降りて行ったり。
トンネルを超えたら真っ暗な道が怖くて走ったら木に激突させたり。
変な人につかまって1時間話を延々と聞かされ具合が悪くなった時には路地裏をうろうろうろうろしたり。
お客さんが並んじゃって疲れちゃって公園でぼけ~としていたり。
車体が暑くなるような炎天下の中、誰もいない、車もいない道をアスファルトから立ち上る陽炎をみながら歩いたり。
小学生につかまって、子どもたちに囲まれて、3人のっけて歩いたり。
酔っぱらった帰り道、ふらふらふらふら月を眺めならが歩いたり。

そして、たくさんの人と出会いました。
今も出会っています。
その出会った中でちゃんちき堂のファンになってくれた方がいたり、イロンナ活動を一緒にすることになったり、通販のちゃんちき堂だったら、ひみつ工場だけのちゃんちき堂だったら到底出会わなかったたくさんの人とチキチキ5と歩く中で出会いました。

そして、今、チキチキ5にも寿命がきました。

底を支えていたアルミがぼっきり折れてしまったんです。
5年間、ずうっと一緒に歩いてくれて来た歴史。。。
人間は成長したり、元気になったりするけれど、道具はその疲労をただ、ため込んできたからなんでしょう。

空堂二号店の工事をやっている時に壊れたチキチキ5。
新しいリアカーを買ってきて、この2週間ほどは実はだから新しいチキチキ5に変わっているのデス。

名前をなんにしようかと思ったけれど、「チキチキ5二号」っていうのもなんだかわかりにくいし。やっぱりぼくが引くリアカーはチキチキ5なんだと思いマス。だからこいつもチキチキ5デス。

同じリアカーでも違っていて、坂道の時、ただ引いている時、イロンナ瞬間に違いを感じます。その度にあのチキチキ5を想いマス。
感謝の気持ちと、ちょっと寂しい気持ちが入り混じったような感情とともに。

こいつとも、いつか身体にもなじんで、またイロンナところに一緒にいくことになるのかもしれません。
そう思いつつ。

今、あのチキチキ5は空堂二号店で新しい仕事に就きました。
いつも、店先でヤナガワファームの野菜を載せて、野菜に陽があたらないようにパラソルをさしています。

そして、ぼくは新しいチキチキ5を引きながら、でも、やっぱり行ける時は毎日あいつの様子を見に行っています。

5年間、本当にありがとうございました。

14494793_1215639215196927_5509412567498994538_n

14500220_1215639158530266_782338838094856154_o

14517544_1215639155196933_2656582102038807245_n

14519895_1215639225196926_2613026166307052038_n

14570411_1215639151863600_4733335115827213732_n

関連記事

TOP