ひみつ工場の日常

ちゃんちき堂のひみつの入口の物語……

ちゃんちき堂のひみつの入口の物語……

ひみつの入口。

思いついたのはMoptopさんという工務店と出会ったからなのデス。

奥さんがとある飲み屋さんで出会ったMoptopさん。そんなひょんなことからホームページを作ることになったのデス。そして代金でもらった「1日大工券」。

「これなんに使う?」

なんて話をしながら何カ月か過ぎたある日の夜。寝てたんだけど閃いて飛び起きたんデス。

「ひみつの扉作ってもらおう!」

 

ひみつ工場はさ、ひみつだから表通りに立ってるのは看板一枚だけ。わかりにくい地図のね。

お正月で塩船観音寺にたくさんの初詣の人が来ても通りを一本も二本も入ったひみつ工場はし~ん。。。

でも、一時のぼり旗を立てた時にお客さんに言われたのデス。

「ひみつじゃないね」

って。。。そうだよね。。。そこはぶれちゃいけない。。。でも、お客さん来てくれないとなぁ。。。リアカーもイベントもお天気商売なのでやっぱりひみつ工場に来て欲しい。。。と悩み続けて1年半。

 

思いついたのはMoptopさんにもらった一日大工券でひみつの扉=看板を作ってもらる事だったのデス。

最初はどこでもドアみたいなドア。そして上に「ちゃんちき堂のひみつの扉」って書いてさ、開けると(回り込んでも同じだけど、扉一枚だから)ルパン三世が盗むようなクリスタルケースがあって、その中にひみつ工場の場所を記した「ひみつの指示書」があるって感じ。

朝の5時くらいから紙に書いてニヤニヤしてさっそくMoptopさんに連絡して打ち合わせになったのデス。

 

そしたら。。。

「いや、これは風だと危ないですよ」

「いつも人の目があるところならいいけれど、いつも見れないところだからこそ危険性は回避した方がいい」

「いっそ小屋にみたいにした方がいい」

「電話ボックスのような」

「いや、屋根も丸い方が風の抵抗が」

「もうちょっと長い方が安定感が」

え~、どんなになっちゃうの?っていうかそれ一日券で出来るの?

 

二回目の打ち合わせの時にはホントに小屋が出てきたのデス。ホントにこれいいの?こんなの作ってもらっちゃっていいの?

でも、妄想は膨れ上がります。

「入口は立って入れないくらいに小さくして欲しいんですけど、しゃがんではいるような。なんか茶室じゃないけど日常の外にあるような感じで」

「あ、横にネコも入れるようなドアを」

「そうか絵で奈落の底のに浮いてるような感じにするとか」

「洞窟の奥にある魔女のへやのような」

もわ~ん。

 

それを

「わかりました!」

だってMoptopさん。。。ホント?

「あの、1日が塩船観音寺混むのでそれまでに欲しいんですけど。。。」

「わかりました!」

ホントに?もう12月に入ったある日のことでした。

 

そして、連絡が来ました。

「できました!」

って。

 

31日の朝に設置に来てくれることになったのデス。大晦日に。。。ありがとうございます。

 

朝、連絡をもらって駆け付けてみると人がわしゃわしゃ。5人くらい。何事?

そして軽トラの荷台には不思議なかまぼこ型の物体が。

photo (2)

 

「いや、思ったより重くって、この人数じゃないと積めませんでした!」

え~、それすごくない?

photo (3)

 

なんか卸すのもコロを使ってぼくらもちょっとだけお手伝い。なんだかエジプトのピラミッドを作ってる気分になってくるな。。。

 

あ~でもない、こ~でもないと苦労してようやく設置完了!これすごいよ。。。

壁はモルタルだし、雨漏りしないよねぇ。ホントしっかりしてるし重いし。。。これが飛んだりする時にはひみつ工場が崩壊するような事態の時だよ。。。すっごい頑丈。絶対これ一日券以上にかかってるでしょ?

しかも大晦日に。。。

なんだかすんごいものを作ってもらってしまって感動でした。

それに実物を目の前にするとさらに妄想が掻き立てられるよね。

photo

 

まずは最初にMoptopさん看板を取り付けて、ここからはちゃんちき堂のマターとなりました。

 

1日から作業を始めて、さっきようやくとりあえず形になりました。

後はこれからイロンナ妄想を少しずつ形にして行って、まずは看板としての機能をスタートさせた「ちゃんちき堂のひみつの入口」。

ん?看板じゃないからね、ひみつの入口だから。

photo (4)

 

photo (5)

何人かのお客さんがこれをみて、お店に来てくれました。

「面白いこと考えるね~」

だって。

 

最高にうれしい一言デス。

それにちゃんと来てくれた~。やった!

 

ホントにMoptopさんありがとうございました。家でもない、こんな妄想に付き合ってくれて、一緒に考えてくれて、形にしてくれて。

感謝!

関連記事

top to back