ひみつ工場の非日常

【実験報告。。。川下り行商はできました!】

10月17日(水)9:00。

御岳に集まったのはこの面々。

A-Yardのだいごさん。

青梅麦酒の武藤さん。

そして、この写真を撮ってくださったのは、わざわざ駆けつけてくれたカメラマンの山口さん。おっさん3人じゃあ売れるものも売れないだろうと売り子として参加してくださった関根さんという方、そしてずっと帆走しながら映像を撮り続けてくれた森さん。お二人ともだいごさんのお友達!そして、ラフトボートを下すところまで準備からずっと手伝っていただいたこちらもだいごさんのお友達。

スタートからびっくりやらありがたいやら。

このあほちん企画を楽しんでくれて、こんな早朝から手伝っていただいて、参加していただけるとは。。。ありがとうございました。

だいごさんが立ててくれたスケジュールをみんなで確認して出発デス。

そうなんです。いまいち実感がわかないまま当日を迎えたぼくだったけど。。。ついに出発してしまった!

 

久しぶりに乗ったラフトボートはたくさんの荷物のおかげか安定感ばつぐん!

こりゃ振り落とされるか?って急流もなんなく超えていきます。なにより!だいごさんのボートを操る技術の安心感たらないネ。ぶつかる!って思った岩の隙間もすぅってこえていきます。

なるほど。。。この技術があればこそ、いつもはしっかり落とされるわけだ。。。と納得しながら下っていきました。

 

だいごさんが計画してくれた立ち寄りスケジュールの場所には、いつも必ず誰かが駆けつけてきてくれて。

「あ~、誰もいないね~」

なんて瞬間がなく。

でもさ、わざわざ道路や建物から急斜面を下ってくるんだヨ?しかもぼくらは次の予定があるから10分とかしかいないんだヨ?そこに誰かが笑顔でいてくれて、遠くから手を振って待っててくれたり、

「待って~」

と駆け下りてきてくれる姿を川から見るこの不思議さとステキさっていったらなかったナ。

 

途中の橋、二か所では橋の上からするすると籠がホントに下りてきて。シフォンとビールを入れるとするするとまた上がっていく。

そんな売り方したことある?ぼくはなかったなぁ。。。なんて楽しくて不思議な光景なんだろ!

ぼくは普段、チキチキ5(リアカー)で行商するとき、

「こんにちわ~」

とかの挨拶以外は絶対に声をかけないようにしているんだけど。ついでに、コースも決めないし、そもそもシフォンケーキを売っているようなかっこでも、リアカーでもないし、値段も書いてない。。。ないないづくしなのはぼくにとってそれが心地いいことなんだけれど、同時にさ。

そんな数々の難関?をこえて声をかけていただいて、シフォンを買っていただける。。。その一回一回が、ただ売るよりもすっごくうれしいんだよネ。

そして、買ってくださるお客さんも息を切らせて追いついてくれたり、「みつけた!」って笑顔で駆け寄ってくれる姿はさ、なんかただ買い物しているだけの、シフォンケーキをお渡しする以上のなにかを返せているように思えるんだよネ。

でもさぁ、それが川ダヨ?

滑りやすい急斜面を時間に合わせてそろそろと降りて来て、岩だらけの河原を手をいっぱい振りながら歩いてきて、「もう行っちゃったかと思った!」ってドキドキ感を抱えて。

ぼくらはそのお手元にシフォンを抱えてお渡ししたり、籠に入れたり。

「あ、お釣りだ!ちょっと待ってて」

ってまた岩場をこえて、水に入ってボートに戻ってお釣りをとってくる。その間もまたにこにこ。

買い物をするのにさ、そんな数々のハードルを楽しくこえて、そして時間かけて買い物することある?「ぴ!」とか音してカードとかはで買えないしネ。

なんだか、これは究極の行商かもしらん。。。と勝手に一人で感動していました。

 

その上、半分もいかないうちにシフォンケーキはなくなってしまい、奥さんにお願いして届けてもらい、その奥さんが道に迷っていたらめぐみさんが連れて来てくれる。う~ん。人は一人では生きていけない(勝手に哲学的になってた)。。。

 

柚木を過ぎる頃にがんばりすぎてハンガーノックになったぼくらの画像をfacebookにあげたら、釜の淵では特大のおにぎりの差し入れがあってさ、そのおにぎりの中に入っていたのは20年物の梅干しダヨ!?うまかった。。。し、ちょっと期待して写真をアップしてたけど、ホントに差し入れがあるとはぁ。

すごいネ。。。川下り行商。

家からそのまま家族で河原に降りて来て(変な表現かも知れないけど事実!)待っていてくれたり、河辺下のゴールでもお稲荷さんとおにぎりとお菓子の差し入れが!

ぱらぱらと小雨が降りだす中、遅れてやってきたぼくらを待っていてくれて、ホントにありがとうございました。

行商しているという意識と、ところどころの激流をこえて、時には静かに苔むした岩を眺めて、時には静かな水面を一生懸命にこいでいる自分たちとのバランスがあまりに面白くて笑って笑っての15㎞でした。

さてさて、そんな珍道中の間は脳内に変な物質が湧いていて全然疲れていない気がしたけど、降りた瞬間から心地よい疲労感。いや、だんだん眠気。。。そして爆睡!

深い眠りすぎて夜中にぱっちり目が覚めちゃって、起きだしてこの記事を書いているんだけれど、し~んとした夜中だからなのかよみがえってきます。1日の出来事たちが。

【結論】

川下り行商はできます!

しかも、やたら楽しいしステキデス。みんな「で」みんな「が」。

2年越しのこの企画。実現していただいただいごさんにとにかく感謝デス。

そして、あちこちで

「次回はあるよね~」

「こののぼりまた使わないとネ」

とお声をかけていただきました。

そ、相談したいと思いマス。ドキドキしながらデス。

 

手伝っていただいたみなさま、

買いに来てくれたみなさま。

手を振っていただいたみなさま。

応援していただいたみなさま。

楽しんでいただいたみなさま。

ありがとうございました!

 

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